2020.12.20

特賜殿の富山建築文化賞入選のご報告

この度、大徳寺の納骨と参拝の場「特賜殿(とくしでん)」が
第51回富山県建築文化賞に入選いたしました。

特賜殿は大正天皇の葬儀に使われた木材の一部を頂き、
その木材を使い 昭和のはじめ 大徳寺境内に建立。
その後 2018年に殿内の改修工事が行われ
「納骨と参拝の場「特賜殿(とくしでん)」」となりました。

この改修コンセプトとして とても大切にしていたのは
「大切な故人を思って、お参りしたいという事。」
「大切な故人を思って、ゆっくりとした時間を過ごしたいという事。」
「お骨のそば・仏様のもとで、カフェのように、ゆっくりお茶やコーヒーだって飲めるようにしたいという事」
つまり
“亡き方・お骨に対しての遺族の思い、そして亡き方からの思いを表した温もりのある空間”
を創りたいという事でした。

その私の考えを、私の予想をはるかに超える空間設計で形にしてくださった
「本瀬齋田建築設計事務所サモアーキ」さん。
そして 工事にあたっては、
株式会社宝来社さん、はじめ電工さん、山本建具さん等、
富山県内で活躍される職人さんに携わって頂きました。

皆さまとのご縁の中で生まれた一つの形が
このような賞を頂いた事に 大変うれしく感謝しております。

改修からこれまでも
特賜殿は”温もりのある空間”である事を大切にし、
各種法要だけでなく、亡き方へのお手紙や、和紙のお香に思いを込めて等
「亡き方へ。亡き方から。の思いを感じる場」として活動を行ってまいりました。

そしてこれからも、そのような場で在るよう 大切にお守りしていきたいと思っております。

どうぞ今後とも
大徳寺をよろしくお願いいたします。

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