2025.09.07

2025年9月の掲示板

2025年9月 慈興院大徳寺
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“僕らは皆 生きるという才能を授かった奇跡の生命体”
BLUE ENCOUNT – gifted より

仏教には「縁起」という教えがあります。
これは、私たちのいのちは、
数えきれないつながりによって支えられ、
今ここに在るのだと説かれています。

朝のひととき、友人との何気ない会話も、
そのつながりの一部なのかもしれません。
自分ひとりで保っているいのちではなく、
さまざまな縁のなかで息づいている いのちなのだと思います。

「生きるという才能」と聞くと、
一部の人だけが持つ特別なものを想像してしまいがちですが、
生きる力は誰もが等しく授かっているものなのだと思います。
感じ・迷い・また立ち上がる。
そのたびに、心の奥で生き方を学んでいくような気がします。
自分をいたわることや、誰かから受け取る思いやりが、
その心に優しさを教えてくれるのでしょう。

この世に生を受けるということは、
何にも代えがたい贈り物を授かったということ。
どんなに小さな存在に思えても、
どんなに平凡な日々を過ごしていても、
ただ生きているということが、
すでに奇跡そのものなのでしょう。

どんな日であっても、今日という日を大切に生きていきたいものですね。

合掌

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