2016.09.24

仏教ではこれを慈悲といいます。3歳児がとった行動から、ヒーローの姿を見出す

妻が来客の応対中。

お腹を空かせて泣き出した生後3ヶ月の弟。
その時、3歳児の長男がとった行動、、、、

 
 
jiai
 
仏教ではこれを慈悲(じひ)といいます。笑
#性別を超えた愛 #お腹がすいてるってわかったのね #子は親をよくみてる #慈悲の心

慈悲とジャータカ物語

そう。
「慈悲」といえば
「捨身飼虎(しゃしんしこ)」という仏教の物語があります。

※「ジャータカ」という、ブッダ(釈尊)が前世で、菩薩として悟りを求め修行していたときのエピソードを集めた物語集の中にあります。

 
この物語はこうです。
 

あるときブッダの前世である王子が、森を歩いていました。
すると、そこに出産直後の母虎と7匹の子虎を見つけました。

母虎はお腹をすかしていて、
空腹のあまり自分の子を食べようとしています。

それを見た王子は、
「自分が虎の餌になろう!」
その前に横たわりました。

しかし、虎はグロッキー状態。
王子に襲いかかる力がありません。

「ならば!!」と、
王子は近くの崖に登って、
そこから飛び降りてしまいます。

そして、自分を殺し、虎の餌になることで、虎を救いました。

これが、「捨身飼虎」という物語です。

他者のために尽くすヒーローの姿

この物語を聞いて。
思わず。

「うそぉ〜〜〜〜〜!!?」と言ってしまいそうな、
現代的な私。

でも、少し思考を変えてみます。

なんか、、、こう。
もっとソフトに。

「自分の身を、他者に捧げる」
「自分の事をかえりみず、他者のために尽くす」

 
、、、、、!!!

 
もしかして、

これって、まさに
jiai

アンパンマンではないでしょうか?
(写真は子供のおもちゃ箱の中からパシャリ)

アンパンマンって不思議

そういえば、
アンパンマンで、ふと思う事があります。

「なんで、子供達ってアンパンマンに熱中するんだろう??」

周りの子供をみていても必ず、
アンパンマンに熱中している時期があります。
大概の子がおもちゃもってます。
おそらく、子供の認知度は100%近く?

無論、僕も子供の頃にアンパンマン観てましたし、
父となった今、子供と観る機会も増えてきました。

これだけ根強い人気の秘密を考えると
子供達の中には、ある共通のヒーロー像があるのではないかという事を感じます。

それはアンパンマンの「自分の事をかえりみず、他者のために尽くす」という姿に
自分のお母さん・お父さんを感じているというのではないかという事です。

 
いつも手をつないでくれ、
いつも抱っこをしてくれ、
お腹が痛いといえば心配してくれ、
泣き出せばいつも助けにきてくれ、
いつも向き合ってくれる。

子は親の愛情を、
無意識にスポンジのように吸収しているんだと思うのです。

そんな無意識に吸い込んだ愛情とその親の姿に
アンパンマンを重ねているのでは!?

父となった今、そのように感じます。

子育てで苛立つ事は多々ありますし、
自分の時間だってなくなった。
報われた瞬間みたいなものも、ほぼありません。
多くの子育て中のお母さん・お父さんもそうだと思います。

でも、このアンパンマンの事を考えてみると
もしかして、自分の願いが子供へ伝わってたりするのかなぁと嬉しくなります。

あわただしい日常で、子の内面の変化に気づくことは難しいですが、
子を思う気持ちを忘れず・穏やかな心で子供と接していたいものだなぁと思います。

  • この記事をシェア