2023年10月 慈興院大徳寺
お寺の掲示板を更新

“ありふれた日、ありあまる日
ありきたりなしあわせ”

マカロニえんぴつ – 悲しみはバスに乗って より

日常生活において、
楽しい事や嬉しい事、
悲しい事や辛い事などが日々訪れます。
そして、これらの感情や出来事が時間の経過とともに日常の一部として受け入れられ、
何気ない事として捉えられていきます。

初めは、これらの事を特別なものとして感じるでしょう。
しかし、時が経つにつれ、
これらの出来事が当たり前になる。
幸せと感じていた事も気付けば当たり前となり、
幸せのハードルも上がっていく。
そうなると感謝の気持ちも薄らいでゆくものです。

「ありがたい」という言葉は、
漢字で表すと「有り難い」であり、
「有ることが難しい」という意味が込められています。
つまり、めったにない・珍しいという意味になります。
「有ることが難しい」と考えると、
いつまでたっても幸せになることは難しいかもしれません。

しかし、
“幸せだから感謝するのではなく、
感謝できる事が幸せ”なのではないでしょうか？

日常のありふれた瞬間に、
その幸せを感じ取れること自体が幸せなのかもしれませんね。

感謝の心を忘れず、幸せな日々を歩みたいものです。

合掌